福岡、本・本屋・読書の云々

2012年01月25日

著者よ、POPとトリセツを持って書店に行こう!

POP書店員として働き始めて、ようやく2日目。
 
返品書籍の整理、段ボール詰め、棚の整理...といろいろ仕事はありますが、特に「書籍にPOPを付ける」作業に時間を割いてます。
 
私自身、著者として本をがんばって売りたいし、書店さんにはがんばって売って頂きたいと願う立場。
 
書店員として働いてみると、POPが著者とは全然違った意味を持ってきます。
 
そのあたり、「著者のみなさまに知っておいてもらいたいこと」としてまとめてみます。
 

書店の現状

まず著者が理解しなければならないこと。
 
それは本屋の棚ってのは、恐ろしく小さいってこと。
 
毎日大量に出版されていることはご存知のとおりです。
 
昨年、震災で一時期しぼんでいた新刊点数ですが、昨日1日で256冊(コミック含まず、資格試験参考書類、DVDムック等を含む)。
 
不景気の商品膨張。個別の本の価値はデフレ傾向。テレビなどで紹介される一部の人気商品への一点集中の悪寒です。
 

営業は絶対必要

書店員は本を読む暇がありません。
 
個別商品(本)の価値を理解して陳列するなんてことは、基本的にありません。
 
しかも「自動配本」ですからね。
 
地方の小さな書店には、高橋政史大先生の新刊すら入っていません。(苦笑)
 
出版社によっては、相変わらず嫌いますが、「自分の本の価値」を知ってもらうための著者による書店営業は必須です。
 
だって、出版社だって本の価値を知らないんですから!(^^;
 
書店には、そもそも入荷されない。
 
入荷されても価値が分からないと、適当に棚刺し。タイトル・装丁が悪ければ、それすらないままに返品段ボールへ。(たぶん)
 
時間が経ったら返品。
 
悲しい話ですが、現実です。
 

ポップとトリセツを作ろう

ぜひ、ポップを作りましょう。
 
そして、「私の本のトリセツ」を添えましょう。
 
「私の本はいいですよ~」ではなく、

  • どんな層、どんな悩みを持った人に効くコンテンツなのか
  • どんなコンセプトで売るといいのか
  • どんな本と、どういうストーリーをもって並べてもらうと、書店全体のバリューが上がるか

 
を伝えてください。
 

ただし!何より自分自身で売る努力をしてください。「仕入れた以上は書店の責任」が基本ではありますが、ここまで書いたとおり、残念ながらそうはなっていないのが現状。

もし、著者が自分の本を売りたくて、いいことばかりを並べ立てて、運良く仕入れてもらえたとします。
そして売る努力をしなければどうなるか?
仕入れた本は、そのまま不良在庫になり、やがて出版社に返品されます。
そしたら、あなたはその出版社にとって「とても都合の悪い著者」ということになるわけです。あー怖い!

 

ポップの役割

POP
私はポップをつけまくっていますが、数で言うと本の点数の1%未満。
 
ポップの役割って、本と「通りすがりの人」の間に「ご縁」をつないで、足を止め、目を留めてもらう「きっかけ作り」だと感じています。
 
ポップの付いた1冊の本の周囲に、ストーリーが伝わる関連書が並び、それを、お客さんが感じてくれれば、あなたの本とは限りませんが、何か本を手にとってくれる可能性が生まれます。
 
書店の棚をストーリー、意味、そして「あなたとのご縁」のある風景に変えるポップが欲しいところですね。
 
私もそこまで力が及ばず、もがいていますが。(^^;
 

地方書店の置かれている文脈に理解を

あと、ローカルな小さな書店というのは、独特の文脈があります。
大書店、東京の書店とは全然違います。

  • コンセプトが違う。
  • 客層が違う。
  • 客の来店の意識が違う。
  • 文化が違う。
  • 反応するキーワードが違う。

 
昨日も「東京では売れているのかも知れない本」を何冊も棚からはずしました。
 
売れなさそうな本はニオイで分かります。店に馴染んでない。(笑)
 
実際、販売履歴を見ると「4ヶ月間で0冊」。
 
小さな書店の棚は限りがありますから、「いつか売れるかも知れない本」を置く余裕はありません!
 

おまけ

ということで、著者のみなさまからのポップのお届け、お待ちしております。
 
あと、著者座談会、講演会のご要望をいただければ、セッティングさせていただきます。
 
ただし、すべて厳正かつ公正なる審査がありますので、悪しからず。
 
ちなみに今年の講演会(拡大座談会)第一弾は「繁盛店のほめる仕組み」の西村貴好さんです。
 
一応、書店員としては西村さんの著書を200冊売るつもりです。d(^^*
 
あ、そうだ。
本の売り方の基本を学びたい~っていう方、「まんがと図解でわかるマーケティングの神様 コトラーの思いやり仕事術」がお薦めですよ。d(^^*
 
宝島さん、相変わらずいいお仕事なさってます。(^^*
 
では、長くなりましたが!
 

追伸 2012.01.31

西村さんの講演会には、午前午後の2部を通じて207名の方にご来場いただき、書籍は140冊程度お買い上げいただくことができました!


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